孫正義育英財団、平成30年度支援人材51人を決定

~高い志と異能を持つ若手人材を支援人材として最大5年間認定希望者には支援金を給付~

公益財団法人 孫正義育英財団(代表理事:孫 正義、以下「当財団」)は、平成30年度支援人材(第2期)として7歳から26歳(応募時点で25歳)の51人を決定し、準財団生※1として1年間※2支援することをお知らせします。

当財団は、来るシンギュラリティーを見据え、高い志と異能を持つ若手人材に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献することを目的に活動しています。支援人材同士の交流や研究・開発などの場として、東京都渋谷区、米国マサチューセッツ州ボストンおよびカリフォルニア州パル・アルトにある施設を提供するとともに、当財団理事など各分野の専門家や有識者による講演会やネットワーキングイベントなどを開催しています。さらに、支援人材のうち希望者に対して支援金を給付します。支援金給付の内容および金額は、留学や研究など対象者が将来経験したいことや、成し遂げたいことを確認しながら個別に検討します。

平成30年度支援人材には、幼い頃からプログラミングコンテストで優秀な成績を収め、自らプログラミング言語も開発する小学生、14歳で高校を卒業し、複数の海外有名大学に奨学金付きで合格したギフテッドの大学生、高校生の時に国際物理オリンピックで3年連続金メダルを獲得し、日本人で初めて総合成績世界一となった大学生など、さまざまな分野において高い志で取り組む若手人材が選ばれました。なお、昨年準財団生認定した平成29年度支援人材(第1期)については、審査通過者をこのたび正財団生として認定しました。

当財団は、高い志と異能を持つ若手人材が、新しい価値観や最新のテクノロジーに触れることや仲間と交流することなどにより、自らの可能性をさらに広げ、未来を創る人材へ成長するための支援を行っていきます。

※1 1年間限定で準財団生として認定し、1年間の活動実績等をもって正財団生認定可否を判断します。準財団生に対しても、支援金給付や支援人材向け施設の無償利用、当財団主催イベントへの参加などの支援を当財団から行います。
※2 準財団生認定期間を含む最大5年間、正財団生として在籍可能です。1年に一度延長希望を確認します。5年間の満期を迎えた場合でも、5年に一度の延長認定審査を経た場合、29歳を迎えた直後の2月末日まで在籍可とします。

平成30年度支援人材の5人にそれぞれの思いを聞きました。なお、当財団のホームページ(https://masason-foundation.org/scholars/)に財団生の自己紹介を順次掲載します。

・大塚 嶺(おおつか・れい)さん・13歳
大塚さんは、小学5年生からプログラミングを始め、小学6年生の時に21世紀型イノベーション創出を担う人材育成を行う「未踏ジュニア」のスーパークリエーターに最年少で選ばれました。90歳を過ぎて視力が衰えた曽祖父との会話を機に、高齢者や子どものために文章を読みやすくするアプリケーションを開発した大塚さんは、「孫正義育英財団の支援を得ながら、現代の医療ではできないことをITやロボットなどテクノロジーで解決し、人間らしく生きられるようにする『Medical × Technology』に取り組んでいきたい」と話しています。

・大川 翔(おおかわ・しょう)さん・18歳
大川さんは、カナダで飛び級し、14歳の時に世界ランキングトップ30の複数大学にScholarshipやAward付きで合格。ブリティッシュ・コロンビア大学サイエンス学部に進学しました。今年5月、生物学の優等学位を取得し、大学を卒業した大川さんは「8月から東京大学の谷内江 望准教授の研究室に招かれ、インターンとして働いています。世界にある謎を解きたい、特に生命の謎に挑戦したいと思っています。また、次世代の育成にも力を入れていきたいと考え、『子どもたちに学ぶ楽しさを伝える』ことをテーマにGakken Tech Programで9月からコラムを連載します。科学の謎解明のためには、多くの人の理解と協力が必要と考えているからです。後輩たちに勉強の楽しさ、科学のおもしろさを伝えられればと願っています。財団の皆さんと協力して自分の専門分野以外のことにも積極的に取り組み、明るい未来をつくっていきたい」と話しています。

・ボーク・スカイさん・19歳
スカイさんは、60年の歴史がある全米の高3年生女子を対象とした大学奨学金コンクール「Distinguished Young Women of America」(DYW)で、学力・表現力・質疑応答・特技・体力が総合的に評価され2017年に優勝した実績を持ちます。現在コロンビア大学に在学中のスカイさんは、「社会をより良くするためのChange Agent(社会の変革者)となるべくずっと努力してきました。DYWの代表としての1年間は、女子のエンパワメント活動を全米で展開しました。これからは孫正義育英財団のサポートを受け、Change Agentとしての活動をより広げていこうと思っています。私のパッションは日米への深い愛と政治にあり、グローバル社会に生きる私たち大学生を世界規模でつなげることが目標です。財団の良きアンバサダーとなれるよう頑張ります!」と話しています。

・渡邉 明大(わたなべ・あきひろ)さん・19歳
渡邉さんは、高校生の時に数学や物理、地学などの科学オリンピックに出場し、国際物理オリンピックでは、3年連続で金メダルを、2018年にはAbsolute Winner(世界総合1位)を獲得しました。国内大会である日本物理オリンピックでも3連覇を果たした実績があります。現在東京大学理科Ⅰ類に在学中で、理論物理学者になることを目標に勉強する渡邉さんは、「孫正義育英財団の準財団生に選ばれ、とても光栄に思っています。財団で出会える優秀な仲間たちとの議論やコミュニケーションを通じて切磋琢磨し、お互いに触発しあい、自分の能力をさらに伸ばしていきたい」と話しています。

・小松 詩織(こまつ・しおり)さん・21歳
小松さんは、大学入試全国模試1位や、高校卒業時に成績優秀者として都知事賞を受賞した実績を持ち、第1期東京大学推薦入試で法学部に合格しました。中学校3年生から、日本の司法制度が生み出す冤罪について諸外国と比較しながら研究する小松さんは、「『弁護士はAIに取って代わられる』という記事を読んだことがきっかけで、法曹界へのAIの導入に興味を持ちました。法令解釈や判例に関するビッグデータから編み出される新しい法廷技術を、この分野で発展著しい中国でさらに発展させていきたいと考えています。この財団には理系の異才も多く集まるので、先端テクノロジーが引き起こす新たな現象に対するリーガル側面の影響・効果の検証に、私の文系・法学に関する知見と理系の才能とのコラボレーションも図っていきたい」と話しています。

<公益財団法人 孫正義育英財団について>
来るシンギュラリティーを見据え、高い志と異能を持つ若手人材に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献することを目的として、ソフトバンクグループ代表 孫 正義が2016年12月に設立しました。高い志と異能を持つ若手人材が、新しい価値観や最新のテクノロジーに触れることや仲間と交流することなどにより、自らの可能性をさらに広げ、未来を創る人材へ成長するための支援を行っていきます。

詳細は当財団のホームページ(https://masason-foundation.org)をご覧ください。