~高い志と異能を持つ若手人材を支援対象として最大5年間認定、
希望者には支援金を給付~
公益財団法人 孫正義育英財団(代表理事:孫 正義、以下「当財団」)は、第4期支援人材として9歳から24歳の33人を決定し、準財団生※として支援することをお知らせします。
当財団は、高い志と異能を持つ若手人材に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献することを目的に活動しています。支援人材同士の交流や研究・開発などの場として、東京都渋谷区、米国マサチューセッツ州ボストン、カリフォルニア州パロアルトおよび英国ロンドンにある施設を提供するとともに、当財団理事など各分野の専門家や有識者による講演会やネットワーキングイベントなどを開催しています。さらに、支援人材のうち希望者に対して支援金を給付します。支援金給付の内容および金額は、留学や研究など対象者が将来経験したいことや、成し遂げたいことを確認しながら個別に検討します。
第4期支援人材には、数学の大会で多数の受賞歴がある小学生や、企業との共同プロジェクトでAIツールを開発した経験のある高校生、パーキンソン病の正確かつ安価な早期発見システムを開発した実績を持つ大学生など、さまざまな分野において高い志で取り組む若手人材が選ばれました。なお、昨年準財団生として認定した第3期支援人材については、審査通過者をこのたび正財団生として認定しました。
当財団は、高い志と異能を持つ若手人材が、新しい価値観や最新のテクノロジーに触れることや仲間と交流することなどにより、自らの可能性をさらに広げ、未来をつくる人材へ成長するための支援を行っていきます。
■財団生概要(2020年7月1日時点)
1.人数(第1期支援人材~第4期支援人材)219人
2.年齢構成
最年少:9歳、最年長:29歳
10歳未満:3人(1%)、10代:80人(37%)、20代:136人(62%)
※ 初年度の1年間を準財団生として認定し、1年間の活動実績をもって正財団生としての認定可否を判断します。準財団生に対しても、支援金給付や支援人材向け施設の無償提供、当財団主催イベントへの参加などの支援を行います。準財団生認定期間を含む最大5年間、財団生として在籍可能で、1年に一度延長希望を確認します。
第4期支援人材の5人に、それぞれの思いを聞きました。なお、当財団のホームページ(https://masason-foundation.org/scholars/)に財団生の自己紹介を順次掲載します。
・山内 想(やまうち・そう)さん・9歳
アメリカでギフテッドプログラムに合格した実績があり、高等学校相当の物理を理解する山内さんは、「エアロスペースエンジニアか環境エンジニアになり、人類が地球上または月で持続可能な生活を送ることができるようにすることが、今の僕の最終目標です。そのために教育の自由、さらなるチャレンジを求めて海外で勉強したいです。財団で提供される機会も活用しながら、さまざまなことへの挑戦を続け、次の目標につなげたいです」と話しています。
・有賀 康貴(ありが・こうき)さん・11歳
小学校4年生で実用英語技能検定1級に合格した実績を持つ有賀さんは、「人生をかけて登りたい山を早いうちから決めることの大切さについて孫さんが話す映像をこれまで何度も見てきたので、この財団の一員に選んでいただいたことを心よりうれしく思います。僕の夢は、海外の大学や大学院で学び、火星移住計画、惑星の資源開発など、宇宙に関する仕事に就くことですが、財団では、いろいろな人の話を聞き、英語の論文を読んだり、プログラミングを鍛えたりしながら、自分の登るべき山を早くはっきりと見つけたいと思っています」と話しています。
・Panidapu Apoorva(パニダプ・アプールバ)さん・15歳
マサチューセッツ工科大学で毎年開催されているThe Advantage Testing Foundation Math Prize for Girlsをはじめ、数学の大会で多数の受賞歴があり、「Human Calculator」と報じられたこともあるパニダプさんは、「財団生として、これからも私の起業家的、数学的、芸術的なアイデアを実現し、世界にポジティブな変化をもたらしたい、世界中の数学者と数論の研究を継続したいと考えています。また、アーティストがチャリティーで作品を販売できるアプリケーションの制作を計画しているので、他の財団生にも協力いただければと思っています。さらに、STEM分野において女性が公平に扱われる世界を作るため、STEM分野で活躍する少女や性的少数者を奨励するメンターシッププログラムを立ち上げるとともに、十分な教育を受けることができないエリアの子どもたちが、情熱を持てることを見つける手助けをできるようなワークショップを開催したい」と話しています。
・安藤 万留(あんどう・まる)さん・17歳
2018年のUnited Kingdom Mathematics Trust Mathematical Olympiad for Girlsで入賞を果たした実績を持つ安藤さんは、現在、慶應義塾大学准教授とケミカルマイクロビーズの生体内グルコースセンサへの応用に関する研究にも取り組んでいます。安藤さんは、「大きなチャンスをいただき、新しい可能性への期待に胸が弾みます。財団生の皆さまからさまざまな刺激や知恵をいただき、現在のケミカルマイクロビーズに関する研究をさらに進化させ、工学、化学、医学の融合から現代の想像を超えた医療を提供したいと考えています。財団生の皆さまとともに人類に貢献できる新しい発見をしていきたいです」と話しています。
・Hongyu Ren(ホンギュ・レン)さん・21歳
スタンフォード大学コンピューターサイエンス学部博士課程を2023年に最年少で修了することを目指すホンギュさんは、「グラフなど、複雑な構造データの機械学習モデルの作成に取り組んでいます。財団生として、研究を継続し、表現性、頑健性、解釈可能性を高めた機械学習モデルを設計し、機械学習モデルの領域を広げることを目指しています。また、機械学習モデルを実世界のアプリケーションに適用させることで、マルチタスク能力を持つ多目的ロボットシステムを制作し、生医学知識発見の前進にも貢献したいと思っています。私の最終的な目標は、人類に貢献できる、身近でオープンで公平なAIを作ることです。財団生と協力し、そのようなAIを作ることを非常に楽しみにしています」と話しています。
<公益財団法人 孫正義育英財団について>
高い志と異能を持つ若手人材に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献することを目的として、ソフトバンクグループ代表 孫 正義が2016年12月に設立しました。高い志と異能を持つ若手人材が、新しい価値観や最新のテクノロジーに触れることや仲間と交流することなどにより、自らの可能性をさらに広げ、未来をつくる人材へ成長するための支援を行っていきます。
詳細は当財団のホームページ(https://masason-foundation.org)をご覧ください。