孫正義育英財団、第8期支援人材として、11歳〜19歳の25人を決定

高い志と異能を持つ国内外の若手人材を支援対象として認定、希望者には支援金を給付

公益財団法人 孫正義育英財団(代表理事:孫 正義、以下「当財団」)は、第8期支援人材として11歳〜19歳※1の25人を決定し、2024年7月1日から準財団生※2として支援することをお知らせします。

第8期支援人材には、高校数学を独学で修了した11歳の小学生や、宇宙科学分野で多数の論文執筆実績のある14歳の学生など、さまざまな分野において高い志で取り組む若手人材が選ばれました。なお、昨年準財団生として認定した第7期支援人材については、審査通過者を同日付で正財団生として認定します。

■財団生概要(2024年7月1日・予定)
1.人数(第1期支援人材~第8期支援人材)
 166人
2.年齢構成
 最年少:9歳、最年長:28歳
 10歳未満:2人(2%)、10代:104人(62%)、20代:60人(36%)

※1 2024年7月1日時点
※2 初年度の1年間を準財団生として認定し、1年間の活動実績をもって正財団生としての認定可否を判断します。準財団生に対しても、支援金給付や支援人材向け施設の無償提供、当財団主催イベントへの参加などの支援を行います。財団生認定期間は、在籍する教育課程の修了時期を加味した上で個々に決定します。ただし、正財団生が満29歳に達したときは、それ以降で最初の事業年度末日をもって正財団生資格の有効期間を満了したこととなります。また、正財団生が資格有効期間満了時に23歳以下で、期間延長を希望する場合は、改めて選考のうえ、有効期間を延長することがあります。

第8期支援人材の6人に、それぞれの思いを聞きました。なお、当財団のホームページ(https://masason-foundation.org/scholars/)に自己紹介を順次掲載します。

・高橋 湊翔(たかはし・みなと)さん・11歳
高橋さんは、プログラミングを活用して数式を発見し、執筆した論文が数学の専門誌に掲載された実績があります。高橋さんは、「数論をはじめとする数学の研究を行い、新たな定理の発見などの成果をあげたいです。また、数学を用いて社会の現象を分析し、社会課題の解決につなげたいです。他の財団生との交流を通じて、さまざまな刺激を受け、自分の勉強・研究を深めていくとともに、皆に自分の考えたことも伝えたいです」と話しています。

・Arushi Nath(アルシ・ナス)さん・14歳
150カ国から1,422プロジェクトが参加したNASA Space Apps COVID-19 Challenge(2020年開催)で、当時NASA Space Apps Challenge史上最年少優勝を果たしたアルシさんは、「孫正義育英財団の一員となることで、私が取り組んでいる研究である、地上と宇宙に設置されたロボット望遠鏡のデータを組み合わせることによる、地球近傍小惑星に対するプラネタリーディフェンス(惑星防衛)の取り組みを加速させることができると考えています。また、他の財団生とのコラボレーションなどにより、新たに出現する課題に対する革新的なソリューションを提案したいです」と話しています。

・佐々木 柚榎(ささき・ゆずか)さん・15歳
大阪大学SEEDSプログラムに史上最年少の中学2年生で選抜され、宇宙線・素粒子の測定や研究を行う佐々木さんは、「孫正義育英財団の一員に選んでいただき大変光栄です。私は、宇宙線・素粒子の世界に魅せられ研究に取り組んできました。今後は、さらに深く研究を進めるとともに、他の財団生と切磋琢磨し、刺激を与え合うのを楽しみにしています」と話しています。

・中村 勇之介(なかむら・ゆうのすけ)さん・17歳
ロボティクスと航空工学分野の大会やプロジェクトで多くの実績を持つ中村さんは、「財団生に選ばれたことで、これまでの努力が認められた喜びを感じています。財団生にならなければ出会えなかったであろう異能を持つ仲間や、さまざまなリソースへの道が開けたと思います。将来的には、カリフォルニアの山火事のような自然災害などをドローン技術を用いて解決していきたいです」と話しています。

・Brian Zhou(ブライアン・ゾウ)さん・17歳
社会・経済・政策が抱える問題を解決すべく、AI・量子コンピュータ・統計学・ロボティクスなど多岐の分野で活躍するブライアンさんは、「孫正義育英財団の支援を活用し、新興技術とガバナンスの最先端でキャリアを積みたいですし、学生運営による自然知能・人工知能の研究ラボを設立したいと考えています。他の財団生から学ぶことで、世界中のあらゆる年齢層の人々にポジティブな影響を与えられるようなソリューション、プロジェクト、スタートアップを立ち上げたいです」と話しています。

・Ahmed Ali(アハマド・アリ)さん・19歳
16歳でオックスフォード大学に進学し、ヒューストン大学の教授とイオンビームによるがん治療の研究に取り組むアハマドさんは、「孫正義育英財団のリソースを活用し、数論と解析の分野でキャリアを積むことを楽しみにしています。また、原子核物質の性質と粒子治療への応用に関する研究など、人生を変えるようなプロジェクトに取り組むにあたり、同じ志を持つ財団生とコラボレーションしたいです」と話しています。

※年齢はいずれも2024年7月1日時点のものです。

<公益財団法人 孫正義育英財団について>
シンギュラリティーを見据え、高い志と異能を持つ若手人材に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献することを目的として、ソフトバンクグループ代表 孫 正義が2016年12月に設立しました。高い志と異能を持つ若手人材が、新しい価値観や最新のテクノロジーに触れることや仲間と交流することなどにより、自らの可能性をさらに広げ、未来をつくる人材へ成長するための支援を行っていきます。
詳細は当財団のホームページ(https://masason-foundation.org)をご覧ください。