高い志と異能を持つ国内外の若手人材を準財団生として認定、希望者には支援金を給付
公益財団法人 孫正義育英財団(代表理事:孫 正義、以下「当財団」)は、第9期生として9歳〜24歳※1の32人を決定し、2025年7月1日から準財団生※2として認定することをお知らせします。
第9期生には、ドローンを活用した早期竜巻警報システムを開発した12歳の学生や、ウラン採掘時に起こりうる地下水汚染を防ぐため、機械学習を用いてリスク予測モデルを共同開発した18歳の学生など、さまざまな分野で高い志を持って取り組む若手人材が選ばれました。
なお、昨年準財団生として認定した第8期生については、審査通過者を同日付で正財団生として認定します。
■財団生概要(2025年7月1日・予定)
1.人数(第1期生~第9期生)
169人
2.年齢構成
最年少:9歳、最年長:29歳
10歳未満:1人(1%)、10代:100人(59%)、20代:68人(40%)
※1 2025年7月1日時点
※2 初年度の1年間を準財団生として認定し、1年間の活動実績をもって正財団生としての認定可否を判断します。準財団生に対しても、支援金給付や支援人材向け施設の無償提供、当財団主催イベントへの参加などの支援を行います。財団生認定期間は、在籍する教育課程の修了時期を加味した上で個々に決定します。ただし、正財団生が満29歳に達したときは、それ以降で最初の事業年度末日をもって正財団生資格の有効期間を満了したこととなります。また、正財団生が資格有効期間満了時に23歳以下で、期間延長を希望する場合は、改めて選考のうえ、有効期間を延長することがあります。
第9期生の5人に、それぞれの思いを聞きました。なお、当財団のホームページ(https://masason-foundation.org/scholars/)に自己紹介を順次掲載します。
・安川 利央士(やすかわ・りおと)さん・9歳
DNAに関する自身の仮説を大学教授と議論するほどの、生物学の知識と考察力を持つ安川さんは「僕は、オルガネラ(細胞小器官)の内部構造やその形状、細胞内分解の仕組みや意味を解明して正確な細胞の地図を作りたいです。最終目標は、生命の起源に関わる謎である膜タンパク質が結合した細胞膜を作ることです。きっと失敗の連続だと思いますが、楽しみながら、一つひとつの疑問を解決していけば、想像もしないような発見ができると信じています」と話しています。
・Anirudh Rao(アニルドゥ・ラオ)さん・12歳
グローバルな課題解決コンテストにおいて史上最年少でグランプリを受賞したアニルドゥさんは「素晴らしいイノベーターとともに孫正義育英財団生に選ばれたことを大変光栄に思います。財団の支援を受けながら、気候変動など環境変化の影響を受けやすい人々のために、コミュニティに根ざした、スケーラブルなソリューションの構築に引き続き取り組んでいきます」と話しています。
・Gary Leschinsky(ギャリー・レシンスキー)さん・17歳
複数の大学で研究を行い、米国で医療機器分野の特許を3件取得しているギャリーさんは「孫正義育英財団生に選ばれたことを大変光栄に思います。財団の支援を生かして、さらに研究を進めていきたいと考えています。その過程で、より多くの査読付き論文を学術誌で発表して、科学の発展に寄与するとともに、人々の役に立ちたいです。また、財団の仲間たちと交流し、互いに学び合いながら成長していけることも楽しみにしています」と話しています。
・林 知歩(はやし・ちほ)さん・18歳
STEMを活用して世界の課題解決を目指す研究プレゼン大会で世界3位となった実績を持つ林さんは、微生物を活用したバイオエネルギー開発や、廃棄物を有効活用して環境浄化に貢献する技術の実現を目指しています。「孫正義育英財団でたくさんの才能あふれる人々と出会えることに大変わくわくしております。この財団で出会った仲間たちとともに、資源・エネルギー問題をはじめとするさまざまな社会問題を微生物や工学を用いて解決していきます!」と話しています。
・Pranav Kulkarni(プラナヴ・クルカルニ)さん・18歳
ニュートン-ガウスの定理に対する系(Corollary)を一つ考案し、知識、イノベーション、発明に関する国際会議にて最優秀論文賞を受賞したプラナヴさんは持続可能なエネルギーシステムの構築を目指しています。「AIエージェントシステムとエネルギー最適化に関する研究をさらに深め、社会課題の解決に貢献したいと考えており、節水を目的としたAI灌漑スケジューリングを行うプロジェクトなどに引き続き取り組んでいきます。将来的には、エネルギーと持続可能性に特化したAI・機械学習企業の立ち上げや、テクノロジーを通じて地球規模の課題に取り組むスタートアップに投資する会社の設立も目指したいです」と話しています。
※年齢はいずれも2025年7月1日時点のものです。
<公益財団法人 孫正義育英財団について>
高い志と異能を持つ若手人材に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献することを目的として、ソフトバンクグループ代表 孫 正義が2016年12月に設立しました。高い志と異能を持つ若手人材が、新しい価値観や最新のテクノロジーに触れることや仲間と交流することなどにより、自らの可能性をさらに広げ、未来をつくる人材へ成長するための支援を行っていきます。
詳細は当財団のホームページ(https://masason-foundation.org)をご覧ください。