高い志と異能を持つ国内外の若手人材を準財団生として認定、希望者には支援金を給付
公益財団法人 孫正義育英財団(代表理事:孫 正義、以下「当財団」)は、第10期生として10歳〜20歳※1の33人を決定し、2026年7月1日から準財団生※2として認定することをお知らせします。
第10期生には、上肢にまひのある方を支援する外骨格デバイスの設計から試作、検証、論文執筆までを手がけた10歳の学生や、3Dプリント廃材を再資源化する高効率装置を設計、製作し、低コスト化と環境負荷低減を実現した17歳の高校生など、さまざまな分野で高い志を持って取り組む若手人材が選ばれました。なお、昨年準財団生として認定した第9期生については、審査通過者を同日付で正財団生として認定します。
■財団生概要(2026年7月1日・予定)
1.人数(第1期生~第10期生)
165人
2.年齢構成
最年少:10歳、最年長:27歳
10歳~14歳:21人(13%)、15歳~19歳:86人(52%)、20歳~24歳:55人(33%)、25歳以上:3人(2%)
※1 2026年7月1日時点
※2 初年度の1年間を準財団生として認定し、1年間の活動実績をもって正財団生としての認定可否を判断します。準財団生に対しても、支援金給付や支援人材向け施設の無償提供、当財団主催イベントへの参加などの支援を行います。財団生認定期間は、在籍する教育課程の修了時期を加味した上で個々に決定します。ただし、正財団生が満29歳に達したときは、それ以降で最初の事業年度末日をもって正財団生資格の有効期間を満了したこととなります。また、正財団生が資格有効期間満了時に23歳以下で、期間延長を希望する場合は、改めて選考のうえ、有効期間を延長することがあります。
第10期生の6人に、それぞれの思いを聞きました。なお、当財団のホームページ(https://masason-foundation.org/scholars/)に自己紹介を順次掲載します。
・Aarthav Sharma(アールタヴ・シャルマ)さん・10歳
アールタヴさんは、上肢にまひのある方を支援する外骨格デバイスの設計から試作、検証、論文執筆までを手がけた実績があります。
「私はここ数年、工学、生体力学、そしてプロダクトデザインに情熱を注ぎ、ロボティクスやCADエンジニアリング、脊柱後弯症や姿勢機能障がいのある方々を支援する装着型デバイスの開発など、さまざまなプロジェクトに取り組んできました。財団のサポートのもと、さまざまな素材が快適性や生体力学的性能に与える影響について研究を進めるとともに、装着型デバイスのさらなる改良を進めていきたいと考えています」と話しています。
・山田 蓮花(やまだ・れんか)さん・12歳
山田さんは、研究機関や企業と連携し、藻類が生息しやすい環境を創出することで、生態系の多様性向上や二酸化炭素の吸収促進を目指しています。
「私は幼い頃から自然科学に興味を持ち、現在は元素や環境問題について探求を続けています。圧縮成形コンクリートを活用した海洋環境に関する研究を行っているほか、小学4年生からはサンゴの養殖、5年生からは藻場の再生に取り組んできました。今年度は、土木、地盤分野やコンクリートブロックの研究開発を行う企業からアドバイスを受けながら、新たな実験計画を検討しています」と話しています。
・阿部 洸和(あべ・ひろと)さん・13歳
阿部さんは、肉が焼ける音とオノマトペの比較による言語表現拡張モデルの研究で日本学生科学賞の内閣総理大臣賞を受賞しました。
「孫正義育英財団生に選ばれたことを大変うれしく思います。私が夢中になっているのは、AIと人の感性に関する研究です。AI を活用して、人の心を動かすオノマトペを物理的、言語的な観点から解明するとともに、思い出すプロセスを再構築する認知症対策アプリを開発するなど、AIと感性を融合した研究に取り組んでいます。他の財団生から刺激を受けながら、研究開発の幅を広げ、社会課題の解決や社会実装を目標に頑張っていきたいです」と話しています。
・Bhavishyaa Vignesh(バヴィシュヤー・ヴィグネシュ)さん・15歳
バヴィシュヤーさんは、宇宙ミッションの運用と地上データシステムに関する国際会議「SpaceOps」で衛星エッジ計算に関する研究成果を発表した実績があります。
「財団のサポートのもと、世界トップレベルの大学で専門性を磨き、航空宇宙産業で活躍するという夢の実現に向けて挑戦を続けたいと考えています。社会に大きなインパクトを生み出す財団生やアラムナイの姿を見てきました。このようなコミュニティの一員となり、これまで進めてきた挑戦をさらに加速できることを大変光栄に思います」と話しています。
・Areej Al-Muqbil(アリージュ・アルムクビル)さん・17歳
アリージュさんは、世界最大級の高校生向け科学コンテスト「国際学生科学技術フェア(ISEF)」でGrand Awardを2年連続で受賞した実績があります。
「孫正義育英財団で、実現不可能に思えるようなアイデアにも果敢に挑戦する仲間たちと協働したいと考えています。特に、持続可能性とグローバル政策を結びつけるプロジェクトに強い関心を持っています。今後は、炭素回収や環境インフラに関する研究をさらに発展させるとともに、革新的な技術がどのように産業や社会を支える仕組みへと発展していくのかについても学んでいきたいと思います」と話しています。
・Daniel Honciuc Menendez(ダニエル・ホンシック・メネンデス)さん・18歳
ダニエルさんは、16歳の時に米国物理学会の査読付き国際学術誌「Physical Review A」に量子誤り訂正に関する筆頭著者論文が掲載された実績があります。
「財団のサポートのもと、これまで培ってきた量子アルゴリズムや量子誤り訂正などの専門性を基盤に、社会実装につながる量子技術の研究開発をさらに推進していきたいと考えています。分子シミュレーションや環境モニタリング、安全な通信などの分野において、スケーラブルで信頼性の高い量子技術の実現を目指しています。また、幅広い分野で活躍する財団生と出会い、ともに学び、協働できることを楽しみにしています。私の量子研究の専門性と財団生の多様な知見や経験を融合させることで、健康、環境、テクノロジーをはじめとするさまざまな分野の社会課題解決に貢献できる新たな量子技術の創出につなげたいです」と話しています。
※年齢はいずれも2026年7月1日時点のものです。
<公益財団法人 孫正義育英財団について>
高い志と異能を持つ若手人材に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献することを目的として、ソフトバンクグループ代表 孫 正義が2016年12月に設立しました。高い志と異能を持つ若手人材が、新しい価値観や最新のテクノロジーに触れることや仲間と交流することなどにより、自らの可能性をさらに広げ、未来をつくる人材へ成長するための支援を行っていきます。
詳細は当財団のホームページ(https://masason-foundation.org)をご覧ください。